弁護士 中村 慎司
「なんでも話せる」という安心感
4人兄弟の末っ子です。もともと法律一家ではないのですが、気が付けば兄弟の四分の三が法律関係の仕事をしています。子供の頃の夢はお寿司屋さんでしたが、高校生の時にあった親族の不動産トラブルや、『評決』という映画に感銘を受けて、日常生活のトラブルに強い弁護士を志すようになりました。大学時代に生活していた学生寮で、年齢も国籍も異なる人たちと接してきたからかどんな人とも分け隔てなく接することができるようになりましたね。さらに、私は弁護士の一般的なイメージ(例えば、緊張してしまって話しづらい、敷居が高そう、といったイメージ)とはかけ離れているためか、話しやすいとか相談しやすいとよく言われます。
弁護士は人の人生に踏み込む仕事だと思っています。離婚事件や相続事件などの親族間の紛争では、単にお金の問題だけではなく、複雑な事情や長年の感情が絡むことも多いため、弁護士によるサポートが必要だと考えます。また、一見無理だと思えるものであっても、弁護士に相談することで道が拓けることもあります。
親族から訴えられてしまったというある相続事件の話です。この案件は依頼者に有利な証拠が乏しく非常に厳しい状況でした。しかし膨大な情報を整理し、そこから得られるひとつひとつの小さい事実を積み重ねることで、勝訴につなげることができました。「最後まで依頼者に寄り添う」のはもちろんですが、弁護士の自分だからこそできること-「目先の利益や感情だけにとらわれず、将来を見据えた解決」を追求していきたいですね。
趣味は温泉巡りです。秋田の乳頭温泉郷を訪れて以来、白濁の温泉に目がありません。硫黄の匂いも好きです。一つでも多くの名湯・秘湯を巡ってみたいと思っています。